機内ルール

モバイルバッテリーの機内持ち込みルール2026

最終確認日 根拠 国土交通省・ANA・JAL ほか

結論

持ち込めるのは1人2個まで(1個160Wh以下)。預け荷物には入れず、機内では充電もしない。座席ポケットなど手元に置きます。

国土交通省が2026年4月14日に発表し、4月24日から日本の主な航空会社(JAL・ANA・LCCなど19社)で運用が始まったルールです。自分のバッテリーが大丈夫かは、チェッカーで10秒で確認できます。

機内持ち込みチェッカーで確認する

守ることは7つ

国土交通省の資料にある7つのルールです。1〜3・5・6に違反すると、航空法の罰則の対象になることがあります。

  1. 預け荷物に入れない。スーツケースではなく、必ず手荷物で持ち込みます。
  2. 160Whを超えるものは持ち込めない。預けることもできません。
  3. ショートを防ぐ。端子に絶縁テープを貼るか、ケースや袋に1個ずつ入れます。
  4. 上の収納棚に入れない。座席ポケットなど、すぐ手の届くところに置きます。
  5. 持ち込みは2個まで。2026年4月から
  6. 機内でモバイルバッテリーを充電しない。座席の電源やUSBにつなぐのは禁止です。2026年4月から
  7. 機内でモバイルバッテリーから充電しない。スマホなどは座席の電源から直接充電します。2026年4月から

危険物を機内に持ち込んだ場合の罰則は「2年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金」です(政府広報オンライン)。古い解説には「50万円以下の罰金」と書かれていることがありますが、2021年の法改正で重くなっています。

Whで決まる。mAhではない

ルールの「160Wh」は、電池の大きさを表すWh(ワットアワー)の数字です。バッテリーに書いてあるmAhは、次の式でWhに直せます。

計算式

Wh = mAh × V ÷ 1000

ふつうのモバイルバッテリー(10,000〜27,000mAh)は37〜100Wh程度で、160Whには届きません。2個までの個数のほうに気をつけましょう。

mAh→Wh 計算機と早見表

Whの表示がない・読めないときは

ANAは「Whが不明な場合は、160Whを超える場合と同様に持ち込めない」、JALも「Wh数が確認できない場合は輸送できない」としています。表示がかすれたもの、ラベルがはがれたものは、持っていかないのが安全です。

機内での過ごし方

海外の航空会社は、もっと厳しいことも

日本だけでなく、各国でルールが厳しくなっています。国際民間航空機関(ICAO)も2026年3月27日から「1人2個まで・機内でのバッテリーの充電禁止」を国際ルールにしました。

国・航空会社主なルール
香港
キャセイパシフィック
2個まで。機内での使用・充電とも禁止。Whの表示がないものは運ばない
台湾
エバー航空など
2個まで。機内での使用は全面禁止
シンガポール2個まで。100〜160Whは航空会社の事前承認が必要
エミレーツ航空1個まで 100Wh未満のみ

海外の航空会社・国のルールをくわしく

2027年からさらに変わる可能性

国際航空運送協会(IATA)の危険物規則の改正で、2027年1月から、100Whを超えるモバイルバッテリーが認められなくなる見込みです。JALは国際線の案内で「2027年1月以降は100Whに制限される可能性があります」と知らせています。これから買うなら、100Wh以下のものを選んでおくと安心です。

旅行用モバイルバッテリーの選び方

よくある質問

スマホやノートPCも「2個」に入る?

入りません。2個までのルールは、モバイルバッテリーのように「ほかの機器を充電するための電池」の話です。電池が入ったスマホやPC本体は別のルールで、ANAでは160Wh以下なら1人15台まで持ち込めます。

カメラの予備バッテリーは?

100Wh以下なら個数の制限はありません。ただし100Whを超える予備電池は、モバイルバッテリーと合わせて2個までです。

カメラ・ドローンの予備電池のルール

加熱式タバコの充電器やハンディファンは?

ほかの機器を充電できる機能があるものは、モバイルバッテリーと同じ扱いになる可能性があります。公式な線引きははっきりしていないので、ご利用の航空会社に確認してください。

電子タバコ・加熱式タバコのルール

関連ページ

出典

  1. 国土交通省 航空局「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」(2026年4月14日)
    https://www.mlit.go.jp/report/press/kouku10_hh_000310.html
  2. ANA「モバイルバッテリーの機内持ち込みについて」
    https://www.ana.co.jp/ja/jp/special-notice/001379.html
  3. ANA 国内線「機内持ち込み・お預かりに条件があるもの」
    https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/boarding-procedures/baggage/domestic/caution-restriction03/
  4. OnTrip JAL(JAL公式)モバイルバッテリーの新ルール解説(2026年7月8日)
    https://ontrip.jal.co.jp/_ct/17850436
  5. 政府広報オンライン「飛行機の機内持込み・預け入れに制限があるもの」
    https://www.gov-online.go.jp/article/202507/entry-8046.html
  6. ICAO「New power bank restrictions will safeguard international aviation」
    https://www.icao.int/news/new-power-bank-restrictions-will-safeguard-international-aviation
  7. IATA「Guidance to Operators – Power Banks」(2026年3月31日)
    https://www.iata.org/contentassets/90f8038b0eea42069554b2f4530f49ea/guidance-to-operators---power-banks.pdf
  8. キャセイパシフィック航空「Restrictions on the carriage of lithium battery power banks」
    https://www.cathaypacific.com/cx/en_HK/latest-news/security-and-operational-changes/restrictions-on-the-carriage-of-lithium-battery-power-banks.html
  9. エミレーツ航空「Emirates safety rules for customer usage of power banks onboard」
    https://www.emirates.com/media-centre/emirates-safety-rules-for-customer-usage-of-power-banks-onboard---now-in-full-effect/